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鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜

平成の時代とともに歩んだ「口に苦い」ジャーナリスト活動

第83回

鳥集徹

2019年4月1日号

 筆者が大学を卒業したのは1989年。元号が「昭和」から「平成」になった年だ。その後、大学院の途中で市場調査の会社に就職し、統計調査を少しかじった(この経験が、臨床研究の理解に役立っている)。そこを辞め、フリーライターとして医療取材を始めたのは、98(平成10)年のことだった。 独り立ちして、本格的にジャーナリストとしての活動を始めたのが、04(平成16)年。フリーライター時代も含めると、平成時代の3分の2にあたる20年間にわたって、医療界の変遷を見つめてきたことになる。その間、記憶に残るさまざまな仕事をした。 まず06(平成18)年に医療界を揺るがしたのが、「福島県立大野病院事件」だ。帝王切開で妊婦を大量出血死させたとして、一人医長をしていた産婦人科医が逮捕された。これに対し、「一定の割合で起こる不可避な出来事」で医師に刑事責任を問うのは許されない、過酷...  筆者が大学を卒業したのは1989年。元号が「昭和」から「平成」になった年だ。その後、大学院の途中で市場調査の会社に就職し、統計調査を少しかじった(この経験が、臨床研究の理解に役立っている)。そこを辞め、フリーライターとして医療取材を始めたのは、98(平成10)年のことだった。 独り立ちして、本格的にジャーナリストとしての活動を始めたのが、04(平成16)年。フリーライター時代も含めると、平成時代の3分の2にあたる20年間にわたって、医療界の変遷を見つめてきたことになる。その間、記憶に残るさまざまな仕事をした。 まず06(平成18)年に医療界を揺るがしたのが、「福島県立大野病院事件」だ。帝王切開で妊婦を大量出血死させたとして、一人医長をしていた産婦人科医が逮捕された。これに対し、「一定の割合で起こる不可避な出来事」で医師に刑事責任を問うのは許されない、過酷な現

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