医薬経済オンライン

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医薬経済気象台

景気は腰折れに向かう

―政府・日銀は回復持続だが―

2019年4月1日号

 日本銀行は3月15日の金融政策決定会合で、景気の現状を「緩やかに拡大している」と、従来の判断を維持した。ただ、輸出と生産の判断を引き下げた。輸出については「足元では弱めの動き」とし、生産は「緩やかな増加基調」と「緩やかな」という文言を加えた。下方修正のうえで、景気の現状は緩やかに拡大との見方を踏襲したのだ。相次いで公表されている輸出、生産関連の指標を無視できなかった苦肉の判断修正である。  2月の貿易統計速報では、輸出が前年比▲1.2%だった。18年12月の▲0.9%、1月の▲8.4%に続く3ヵ月連続のマイナスだ。3ヵ月連続のマイナスは新興国経済が減速した16年以来3年ぶりになる。1月に比べれば減少幅が縮小しているが、春節の影響でアジア向けが1月▲13.1%、2月▲1.8%だったため、平均すれば高水準の減少だ。  輸出の減少は生産活動に影響している。...  日本銀行は3月15日の金融政策決定会合で、景気の現状を「緩やかに拡大している」と、従来の判断を維持した。ただ、輸出と生産の判断を引き下げた。輸出については「足元では弱めの動き」とし、生産は「緩やかな増加基調」と「緩やかな」という文言を加えた。下方修正のうえで、景気の現状は緩やかに拡大との見方を踏襲したのだ。相次いで公表されている輸出、生産関連の指標を無視できなかった苦肉の判断修正である。  2月の貿易統計速報では、輸出が前年比▲1.2%だった。18年12月の▲0.9%、1月の▲8.4%に続く3ヵ月連続のマイナスだ。3ヵ月連続のマイナスは新興国経済が減速した16年以来3年ぶりになる。1月に比べれば減少幅が縮小しているが、春節の影響でアジア向けが1月▲13.1%、2月▲1.8%だったため、平均すれば高水準の減少だ。  輸出の減少は生産活動に影響している。これ

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