医薬経済オンライン

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製薬企業の経営診断

正露丸に次ぐ第2の柱育つ

―大幸薬品、ラッパのマークの高い知名度―

2019年4月1日号

 大幸薬品は、バイオベンチャーや検査薬などの特殊業態の企業を別にすると、上場製薬企業では売上高規模最小の企業である。社名の知名度は高くないが、ラッパのマークの「正露丸」の製品名は広く知られている。製品名先行型といえば味の素が代表的だが、規模が小さくても正露丸の製品名が先行しているのは、正露丸の歴史、そしてラッパのマークを徹底して売り込んだCM戦略の成果と見ることができる。  正露丸は天然成分の木クレオソートを主成分に、その働きを助ける生薬を配合した特異な匂いを持つ少し湿った黒茶色の丸薬である。形状自体に特徴があるだけでなく、胃腸薬といっても軟便・下痢・食あたり・水あたり・吐き出しを薬効としていることも他の胃腸薬との違いと言える。虫歯に詰めて虫歯痛にも効果があるのも異色である。このため家庭の常備薬として重宝されている。 ...  大幸薬品は、バイオベンチャーや検査薬などの特殊業態の企業を別にすると、上場製薬企業では売上高規模最小の企業である。社名の知名度は高くないが、ラッパのマークの「正露丸」の製品名は広く知られている。製品名先行型といえば味の素が代表的だが、規模が小さくても正露丸の製品名が先行しているのは、正露丸の歴史、そしてラッパのマークを徹底して売り込んだCM戦略の成果と見ることができる。  正露丸は天然成分の木クレオソートを主成分に、その働きを助ける生薬を配合した特異な匂いを持つ少し湿った黒茶色の丸薬である。形状自体に特徴があるだけでなく、胃腸薬といっても軟便・下痢・食あたり・水あたり・吐き出しを薬効としていることも他の胃腸薬との違いと言える。虫歯に詰めて虫歯痛にも効果があるのも異色である。このため家庭の常備薬として重宝されている。  

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