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OBSERVER

東京医科大学医学総合研究所分子細胞治療研究部門教授・落谷孝広

2019年4月15日号

国家事業の「その後」が課題――血液1滴で「13種類」のがんを早期発見する技術基盤開発に携わっていました。落谷 国のプロジェクトで5年間(14~18年度、日本医療研究開発機構の「体液中マイクロRNA測定技術基盤開発事業」)やらせてもらった。先日の評価会議で委員の先生から「AMEDが立ち上げたプロジェクトでは類を見ないほどの成功を果たした」と非常に高評価をいただいた。がんを早く見つければ、患者さんの苦しみは少なく、医療費削減にもつながる。――どのように使われるのですか。落谷 もちろんがんの早期発見がポイントだが、いくつかのがんでは、手術で取り去るとマイクロRNAが健常人レベルに戻り、再発すると、また上がることを検証した。恐らく患者さんの予後を予測することができるのではないか。また、現行の診断と組み合わせることができる。例えば、前立腺がんでは「PSA(前立腺特異抗原)が... 国家事業の「その後」が課題――血液1滴で「13種類」のがんを早期発見する技術基盤開発に携わっていました。落谷 国のプロジェクトで5年間(14~18年度、日本医療研究開発機構の「体液中マイクロRNA測定技術基盤開発事業」)やらせてもらった。先日の評価会議で委員の先生から「AMEDが立ち上げたプロジェクトでは類を見ないほどの成功を果たした」と非常に高評価をいただいた。がんを早く見つければ、患者さんの苦しみは少なく、医療費削減にもつながる。――どのように使われるのですか。落谷 もちろんがんの早期発見がポイントだが、いくつかのがんでは、手術で取り去るとマイクロRNAが健常人レベルに戻り、再発すると、また上がることを検証した。恐らく患者さんの予後を予測することができるのではないか。また、現行の診断と組み合わせることができる。例えば、前立腺がんでは「PSA(前立腺特異抗原)が高

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