懲りないオリンパスの変革は「本物」か
映像事業からの撤退否定も市場はその後に注目
2019年4月15日号
あのオリンパスが、またぞろ新たな積極路線を取り始めた。同社を上場廃止寸前にまで追い込んだ巨額損失隠しと不正経理の発覚から、すでに7年半余り。東京地検特捜部と警視庁に逮捕された菊川剛元社長・会長ら7人の刑事裁判は終わり、10月に創業100周年の慶事を迎えるのを前に、禊は完全に済んだと言わんばかりである。
粉飾決算を認めた直後の11年11月半ばには460円まで暴落した株価も、事件の鎮静化に連れて回復に向かった。今年に入ると、「真のグローバル・メディカル・テクノロジー(メドテック)カンパニーへの飛躍をめざす」とした企業変革プランの中身が好感されて株価の上昇は一段と増勢を強め、3月上旬には連日5000円の大台を超える取引を見せた。その後、4月1日付で1対4の株式分割を行ったため足元の値動きとしては重いものの、国内製造業、とりわけヘルスケア分野では数少な...
あのオリンパスが、またぞろ新たな積極路線を取り始めた。同社を上場廃止寸前にまで追い込んだ巨額損失隠しと不正経理の発覚から、すでに7年半余り。東京地検特捜部と警視庁に逮捕された菊川剛元社長・会長ら7人の刑事裁判は終わり、10月に創業100周年の慶事を迎えるのを前に、禊は完全に済んだと言わんばかりである。
粉飾決算を認めた直後の11年11月半ばには460円まで暴落した株価も、事件の鎮静化に連れて回復に向かった。今年に入ると、「真のグローバル・メディカル・テクノロジー(メドテック)カンパニーへの飛躍をめざす」とした企業変革プランの中身が好感されて株価の上昇は一段と増勢を強め、3月上旬には連日5000円の大台を超える取引を見せた。その後、4月1日付で1対4の株式分割を行ったため足元の値動きとしては重いものの、国内製造業、とりわけヘルスケア分野では数少ない“
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