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医薬経済気象台

景気は後退期入りの公算大

―警告灯の点灯を知らせた日銀短観―

2019年4月15日号

 新元号は「令和」に決まった。5月1日の皇太子の天皇即位とともに、令和という新しい時代が始まる。新時代への期待感は強く、5月上旬の大型連休時までは限定的にせよ特需が生まれることが予想される。しかし、慶事による経済活動への効果は限定的である。これが警戒ゾーンに入った景気を救うことにはならない。  新元号が発表された4月1日に日本銀行は3月調査の短観を発表した。3月短観の最大のポイントは、景気が黄信号から赤信号に踏み出した可能性を確認させる内容だったことだ。慶事はめでたいことだが、それと景気は別物である。景気悪化が懸念される現実を忘れて、浮かれていてはいけないと警鐘を鳴らしたように思える。  短観は国内企業9830社を対象にした調査だ。大企業が1922社、中堅企業が2751社、中手企業が5157社と、大企業から中小企業まで網羅している。回答率...  新元号は「令和」に決まった。5月1日の皇太子の天皇即位とともに、令和という新しい時代が始まる。新時代への期待感は強く、5月上旬の大型連休時までは限定的にせよ特需が生まれることが予想される。しかし、慶事による経済活動への効果は限定的である。これが警戒ゾーンに入った景気を救うことにはならない。  新元号が発表された4月1日に日本銀行は3月調査の短観を発表した。3月短観の最大のポイントは、景気が黄信号から赤信号に踏み出した可能性を確認させる内容だったことだ。慶事はめでたいことだが、それと景気は別物である。景気悪化が懸念される現実を忘れて、浮かれていてはいけないと警鐘を鳴らしたように思える。  短観は国内企業9830社を対象にした調査だ。大企業が1922社、中堅企業が2751社、中手企業が5157社と、大企業から中小企業まで網羅している。回答率は

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