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眺望 医薬街道

病院前の景色「まだ」変わっていない

近藤正觀

2019年5月1日号

 塩崎恭久厚生労働相(当時)は15年、門前薬局の乱立に業を煮やし「病院前の景色を変える」と豪語したが、まだまだその景色は変わっていないのが現実だ。4月10日の政府・経済財政諮問会議で民間議員4人は「新経済・財政再生計画の着実な推進に向けて(社会保障制度改革)」と題した提言で、20年度診療報酬改定に関し、調剤報酬にターゲットを絞った指摘をしている。 主だった指摘は「院内・院外の調剤報酬の内外価格差の効果を改めて検証し、正当性が疑われる場合には報酬を大胆に適正化すべき」「後発品使用割合80%の実現に向けインセンティブを強化すべき」という2点になる。16年の医薬分業率は71.7%まで来た。同年の国民医療費は41兆3000億円で、調剤医療費の薬剤料は5.6兆円だ。他方「調剤技術料」は1.8兆円だった。 調剤医療費を処方箋1枚あたりで見ると、14年からの3年間の薬剤料の伸びは14年...  塩崎恭久厚生労働相(当時)は15年、門前薬局の乱立に業を煮やし「病院前の景色を変える」と豪語したが、まだまだその景色は変わっていないのが現実だ。4月10日の政府・経済財政諮問会議で民間議員4人は「新経済・財政再生計画の着実な推進に向けて(社会保障制度改革)」と題した提言で、20年度診療報酬改定に関し、調剤報酬にターゲットを絞った指摘をしている。 主だった指摘は「院内・院外の調剤報酬の内外価格差の効果を改めて検証し、正当性が疑われる場合には報酬を大胆に適正化すべき」「後発品使用割合80%の実現に向けインセンティブを強化すべき」という2点になる。16年の医薬分業率は71.7%まで来た。同年の国民医療費は41兆3000億円で、調剤医療費の薬剤料は5.6兆円だ。他方「調剤技術料」は1.8兆円だった。 調剤医療費を処方箋1枚あたりで見ると、14年からの3年間の薬剤料の伸びは14年が0

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