医薬経済オンライン

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審査建言

診療報酬などに求められる患者の理解

医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団理事長 土井脩

2019年5月1日号

 普段は一般のマスメディアでは取り上げられることの少ない診療報酬制度の具体的な点数だが、18年末に「妊婦加算」が突然クローズアップされた。同年4月の診療報酬改定で導入されてから、わずか9ヵ月で凍結となった。  高齢化や医療技術の進歩に伴って国家予算に占める医療費の割合が年々増加している問題については、総論的にはマスメディアでもしばしば取り上げられることがある。だが、個別の診療報酬や調剤報酬などの中身となると、例えばその報酬額が患者負担に見合う適切なものかどうかが問題視されることは極めて稀なことである。  一方、薬剤費に関しては、診療報酬や調剤報酬に比べると「モノの値段」(薬価)が物差しになるので、高いか安いかが素人目にもわかりやすい。周知のように、免疫チェックポイント阻害薬の薬価が高すぎるとマスメディアが大きく取り上げ...  普段は一般のマスメディアでは取り上げられることの少ない診療報酬制度の具体的な点数だが、18年末に「妊婦加算」が突然クローズアップされた。同年4月の診療報酬改定で導入されてから、わずか9ヵ月で凍結となった。  高齢化や医療技術の進歩に伴って国家予算に占める医療費の割合が年々増加している問題については、総論的にはマスメディアでもしばしば取り上げられることがある。だが、個別の診療報酬や調剤報酬などの中身となると、例えばその報酬額が患者負担に見合う適切なものかどうかが問題視されることは極めて稀なことである。  一方、薬剤費に関しては、診療報酬や調剤報酬に比べると「モノの値段」(薬価)が物差しになるので、高いか安いかが素人目にもわかりやすい。周知のように、免疫チェックポイント阻害薬の薬価が高すぎるとマスメディアが大きく取り上げた結

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