鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜
週刊誌の「健康&終活ガイド」化 本当に嘆かわしいことなのか?
第85回
2019年5月1日号
先日、携帯でSNSを眺めていたら、『週刊文春』に自分が書いた記事「減らせる薬11『症状別』リスト」の画像が流れてきた。何に使われているのか見てみると、オピニオンサイト「ⅰRONNA(いろんな)」に、作家でジャーナリストの向谷匡史氏が書いた「『文春よ、お前もか』気まぐれ読者を追いかける週刊誌の断末魔」という記事だった。冒頭に、こんな会話が再現されている。〈「あんなの、週刊誌じゃねぇよ」 辣腕で鳴らした総合週刊誌の元デスクが酎ハイをグイとあおれば、「同感」と、フリーのベテラン記者が頷いて、「あの食品がダメ、この薬がアブナイ、はてまた死ぬ前の手続きがどうしたなんて大特集を毎週読まされたんじゃ、気が滅入っちゃうよ」〉(引用終わり) 週刊誌の目玉記事は、何と言っても「スキャンダル」だ。週刊文春も政界や芸能界を揺るがすようなスクープを連発し、紙価を高めてきた...
先日、携帯でSNSを眺めていたら、『週刊文春』に自分が書いた記事「減らせる薬11『症状別』リスト」の画像が流れてきた。何に使われているのか見てみると、オピニオンサイト「ⅰRONNA(いろんな)」に、作家でジャーナリストの向谷匡史氏が書いた「『文春よ、お前もか』気まぐれ読者を追いかける週刊誌の断末魔」という記事だった。冒頭に、こんな会話が再現されている。〈「あんなの、週刊誌じゃねぇよ」 辣腕で鳴らした総合週刊誌の元デスクが酎ハイをグイとあおれば、「同感」と、フリーのベテラン記者が頷いて、「あの食品がダメ、この薬がアブナイ、はてまた死ぬ前の手続きがどうしたなんて大特集を毎週読まされたんじゃ、気が滅入っちゃうよ」〉(引用終わり) 週刊誌の目玉記事は、何と言っても「スキャンダル」だ。週刊文春も政界や芸能界を揺るがすようなスクープを連発し、紙価を高めてきた。
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録