内資主役でも見えぬアステラスの「実像
新薬の商社は「構想力」が試される時期
2019年5月1日号
芸能界に限らず産業界にも、主役であるトップの引き立て役が似合うバイプレーヤーがいる。国内製薬業界では、00年代初頭の合従連衡期にその口火を切ったアステラス製薬が筆頭格だろう。パテントクリフで業績が乱高下するジェットコースター経営から脱皮できない第一三共、信仰に近い姿勢で認知症疾患にこだわり続けるエーザイとは一線を画し、近年は社長交代を重ねても、基本的には実務派トップによるリーダーシップのもと、企業収益の安定・拡大に主眼を置いた堅実経営を続けている。
しかし、それも行き過ぎると、「プログラフ」などを生んだ独創的な研究開発の土壌を損なってしまう恐れがある。加えて、アステラスからすると、その背中を追いかけていればある意味よかった武田薬品が、シャイアーを併呑して世界の巨人たちが集う“300億ドル倶楽部”へと去ってしまった。「...
芸能界に限らず産業界にも、主役であるトップの引き立て役が似合うバイプレーヤーがいる。国内製薬業界では、00年代初頭の合従連衡期にその口火を切ったアステラス製薬が筆頭格だろう。パテントクリフで業績が乱高下するジェットコースター経営から脱皮できない第一三共、信仰に近い姿勢で認知症疾患にこだわり続けるエーザイとは一線を画し、近年は社長交代を重ねても、基本的には実務派トップによるリーダーシップのもと、企業収益の安定・拡大に主眼を置いた堅実経営を続けている。
しかし、それも行き過ぎると、「プログラフ」などを生んだ独創的な研究開発の土壌を損なってしまう恐れがある。加えて、アステラスからすると、その背中を追いかけていればある意味よかった武田薬品が、シャイアーを併呑して世界の巨人たちが集う“300億ドル倶楽部”へと去ってしまった。「安
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