医政羅針盤
令和新時代における政策論争の展望
山形大学大学院医学系研究科医療政策学講座教授 村上正泰
2019年5月1日号
平成の御代が終わり、5月1日からは新しい元号の令和となった。令和はどのような時代になるのだろうか。今回は、今後の政策論争の論点を中心にしながら、これからの時代の行方を考えてみたい。①「ポスト安倍」の不透明感 平成を振り返ると、政権交代や短命政権の繰り返しなど、日本政治が大きく動揺した時代だったと言える。しかし、12年12月以降は安倍晋三首相による異例の長期政権が続いている。一見したところ、政治環境は安定しているように見える。「安倍4選」の可能性も囁かれ始めているが、安倍政権もいつかは終わりを迎える。その時には、これまでの反動で不安定化する可能性も十分にある。 従来であれば政権が崩壊してもおかしくないような出来事が相次いでいる。それでも与党が選挙に勝利し、安倍政権が続くのは、すなわち第1次政権時代と異なっているのは、野党側に勢いが欠けているからだ...
平成の御代が終わり、5月1日からは新しい元号の令和となった。令和はどのような時代になるのだろうか。今回は、今後の政策論争の論点を中心にしながら、これからの時代の行方を考えてみたい。①「ポスト安倍」の不透明感 平成を振り返ると、政権交代や短命政権の繰り返しなど、日本政治が大きく動揺した時代だったと言える。しかし、12年12月以降は安倍晋三首相による異例の長期政権が続いている。一見したところ、政治環境は安定しているように見える。「安倍4選」の可能性も囁かれ始めているが、安倍政権もいつかは終わりを迎える。その時には、これまでの反動で不安定化する可能性も十分にある。 従来であれば政権が崩壊してもおかしくないような出来事が相次いでいる。それでも与党が選挙に勝利し、安倍政権が続くのは、すなわち第1次政権時代と異なっているのは、野党側に勢いが欠けているからだ。
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