医薬経済オンライン

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製薬企業の経営診断

足踏みから成長へ復帰は可能か

―ビオフェルミン、大正傘下10年の回顧―

2019年5月1日号

 ビオフェルミン製薬は創業100年を17年に迎え、企業として新しいステップに入った。続いて18年3月期は、08年2月に大正製薬が提案した株式公開買い付け(TOB)に応じてグループに入り、10年目を迎えた節目の決算だった。「令和」最初の決算になる19年3月期では新たなステップを踏む。収益が足踏みするなかで相次ぐ節目の時期を迎えてきた。  製薬企業を取り巻く環境は厳しさを増している。高齢化がプラス要因になるにしても、薬価引き下げや競争激化、開発コストの上昇などマイナス要因は多い。これはOTC薬市場でも変わることはない。厚生労働省によるとOTC薬市場は縮小の趨勢にある。00年以降の市場は07年度がピークで7492億円、14年度までは7000億円台を維持していたが、その後は7000億円を割り込み、最近では6000億円程度で推移する。事業環境が厳しくなっていることを示すものだ。 ...  ビオフェルミン製薬は創業100年を17年に迎え、企業として新しいステップに入った。続いて18年3月期は、08年2月に大正製薬が提案した株式公開買い付け(TOB)に応じてグループに入り、10年目を迎えた節目の決算だった。「令和」最初の決算になる19年3月期では新たなステップを踏む。収益が足踏みするなかで相次ぐ節目の時期を迎えてきた。  製薬企業を取り巻く環境は厳しさを増している。高齢化がプラス要因になるにしても、薬価引き下げや競争激化、開発コストの上昇などマイナス要因は多い。これはOTC薬市場でも変わることはない。厚生労働省によるとOTC薬市場は縮小の趨勢にある。00年以降の市場は07年度がピークで7492億円、14年度までは7000億円台を維持していたが、その後は7000億円を割り込み、最近では6000億円程度で推移する。事業環境が厳しくなっていることを示すものだ。

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