意気軒昂の長老と失速する小泉進次郎氏

骨抜きの「社会保障改革ビジョン」に業界拍子抜け

2019年5月15日号

「今日の進次郎は何なんだ。何もしゃべらないじゃないか」　いつになく言葉少なで、足早に去って行く小泉進次郎厚生労働部会長を見送りながら、記者たちが口々に不満を漏らした。いつもの小泉氏なら、どんなに忙しくても自身が率いる会合の後には、念入りな取材対応を欠かさないからだ。だが、その日は少し様子が違った。　会合が終わった小泉氏は、会議室から出るなり逃げるように階段を下りて行ってしまったのだ。待ち構えていた記者たちがバタバタと必死に追いかけ、質問を投げかけるものの、「うーん、そうだねえ」「決まったらお話しますから」などと当たり障りのない言葉を繰り返すだけ。結局、小泉氏は歯切れの悪い様子で党本部を後にした。　4月11日、党の「全世代型社会保障改革ビジョン検討プロジェクトチーム（PT）」で、「新時代の社会保障改革ビジ... 「今日の進次郎は何なんだ。何もしゃべらないじゃないか」　いつになく言葉少なで、足早に去って行く小泉進次郎厚生労働部会長を見送りながら、記者たちが口々に不満を漏らした。いつもの小泉氏なら、どんなに忙しくても自身が率いる会合の後には、念入りな取材対応を欠かさないからだ。だが、その日は少し様子が違った。　会合が終わった小泉氏は、会議室から出るなり逃げるように階段を下りて行ってしまったのだ。待ち構えていた記者たちがバタバタと必死に追いかけ、質問を投げかけるものの、「うーん、そうだねえ」「決まったらお話しますから」などと当たり障りのない言葉を繰り返すだけ。結局、小泉氏は歯切れの悪い様子で党本部を後にした。　4月11日、党の「全世代型社会保障改革ビジョン検討プロジェクトチーム（PT）」で、「新時代の社会保障改革ビジョン

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