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審査建言

制度改正部会が突き付けた医薬分業の見直し

医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団理事長 土井脩

2019年5月15日号

 厚生労働省の厚生科学審議会・医薬品医療機器制度部会は、医薬品医療機器法の改正事項について検討を進めてきた。そのなかで医薬分業に関する取りまとめである「薬剤師が本来の役割を果たし地域の患者を支援するための医薬分業の今後のあり方について」を公表した。  従来、厚労省が進めてきた医薬分業がめざしていた「理想」は、調剤薬局チェーンや主にチェーンが展開する門前薬局群によって、ことごとく破壊された。取りまとめは、これに対する医療関係者や国民、患者などからの厳しい見方を反映したものとなっている。  取りまとめでは、医薬分業がめざすものは、医師が患者に処方箋を交付し、薬剤師がその処方箋に基づき調剤を行うことで、医師と薬剤師がそれぞれの専門性を発揮。業務を分担・連携することなどによって、患者に対して有効かつ安全な薬物療法の提供を行...  厚生労働省の厚生科学審議会・医薬品医療機器制度部会は、医薬品医療機器法の改正事項について検討を進めてきた。そのなかで医薬分業に関する取りまとめである「薬剤師が本来の役割を果たし地域の患者を支援するための医薬分業の今後のあり方について」を公表した。  従来、厚労省が進めてきた医薬分業がめざしていた「理想」は、調剤薬局チェーンや主にチェーンが展開する門前薬局群によって、ことごとく破壊された。取りまとめは、これに対する医療関係者や国民、患者などからの厳しい見方を反映したものとなっている。  取りまとめでは、医薬分業がめざすものは、医師が患者に処方箋を交付し、薬剤師がその処方箋に基づき調剤を行うことで、医師と薬剤師がそれぞれの専門性を発揮。業務を分担・連携することなどによって、患者に対して有効かつ安全な薬物療法の提供を行い、

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