医薬経済オンライン

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読む医療ー医師が書いた本の斜め読みー

主観で評価されたへき地開業医

第121回

大西一幸

2019年5月15日号

 今回の読書は特別編。医師が書いた本ではないが、英国で最も著名な詩人・作家であるジョン・バージャーが、1967年に書いた実在した医師の物語だ。その医師、ジョン・ササルは、英国の小さな村に住む(住んでいた)、今でいう総合診療医。バージャーの文章に報道写真家ジャン・モアの撮った印象的な大量のスナップが効果的に散りばめられた体裁も、高い透明度をもって、読む者に強い感動を響かせる。新版は16年秋に村松潔訳でみすず書房から刊行された。  悩んだ末に同書をこのコラムの書棚の一角に上げたのは、「新版への解説」を、当欄で紹介した『人体の冒険者たち』の著者、ギャヴィン・フランシスが担っていることが背中を押した。若き総合診療医のフランシスが、半世紀前に編まれた地域医療医の人生に「感謝」している。今回だけは、「医者を書いた本の斜め読み」だ。...  今回の読書は特別編。医師が書いた本ではないが、英国で最も著名な詩人・作家であるジョン・バージャーが、1967年に書いた実在した医師の物語だ。その医師、ジョン・ササルは、英国の小さな村に住む(住んでいた)、今でいう総合診療医。バージャーの文章に報道写真家ジャン・モアの撮った印象的な大量のスナップが効果的に散りばめられた体裁も、高い透明度をもって、読む者に強い感動を響かせる。新版は16年秋に村松潔訳でみすず書房から刊行された。  悩んだ末に同書をこのコラムの書棚の一角に上げたのは、「新版への解説」を、当欄で紹介した『人体の冒険者たち』の著者、ギャヴィン・フランシスが担っていることが背中を押した。若き総合診療医のフランシスが、半世紀前に編まれた地域医療医の人生に「感謝」している。今回だけは、「医者を書いた本の斜め読み」だ。ご了

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