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医政羅針盤

人口減少への対応と令和日本の行方

山形大学大学院医学系研究科医療政策学講座教授 村上正泰

2019年5月15日号

 急速な少子高齢化と人口減少に直面している日本社会は、令和という新しい時代を通じて、人口動態への対応に迫られ続ける。人口減少の影響で懸念されていることは多岐にわたるが、その筆頭に挙げられるのが経済成長や国力に及ぼす負の影響だ。  人口が減少すればするほど、国内需要が拡大する余地が縮小するというのは容易に想像できることだ。供給面から見ても、いわゆる成長会計が示しているように、経済成長の源泉としては、労働力と資本という2つの生産要素の増加による寄与と、技術進歩による寄与が考えられる。他の条件を一定とすれば、労働力の減少は経済成長にとってマイナスになる。  かつては「経済大国」とも称された日本の国際社会におけるプレゼンスの低下が著しい。国際情勢が流動化しているなかで、国力は外交や防衛を含めた国家のあり様を大きく左右し得る。...  急速な少子高齢化と人口減少に直面している日本社会は、令和という新しい時代を通じて、人口動態への対応に迫られ続ける。人口減少の影響で懸念されていることは多岐にわたるが、その筆頭に挙げられるのが経済成長や国力に及ぼす負の影響だ。  人口が減少すればするほど、国内需要が拡大する余地が縮小するというのは容易に想像できることだ。供給面から見ても、いわゆる成長会計が示しているように、経済成長の源泉としては、労働力と資本という2つの生産要素の増加による寄与と、技術進歩による寄与が考えられる。他の条件を一定とすれば、労働力の減少は経済成長にとってマイナスになる。  かつては「経済大国」とも称された日本の国際社会におけるプレゼンスの低下が著しい。国際情勢が流動化しているなかで、国力は外交や防衛を含めた国家のあり様を大きく左右し得る。

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