武田薬品の「わかりにくい」情報開示
「EBITDA」「コア・アーニングス」で希薄化する財務三表
㈱薬新 井高恭彦
2019年6月1日号
武田薬品の株価が低迷したまま伸び悩んでいる。
シャイアー買収が明るみになった18年3月以降、それまで5000~6000円台で推移していた株価が急落、12月7日に約5年ぶりの4000円割れを記録した。19年1月8日にシャイアーの買収完了を発表した後、わずかながら上昇し一時4000円台後半まで巻き返したがそれも長くは続かなかった。5月7日にドライアイ治療薬「ザイドラ」の事業権をスイス・ノバルティスに最大53億ドル(約5800億円)で譲渡すると発表したが、株価再浮揚の弾みにはならなかった。
5月14日、シャイアー買収後、初の決算会見を開いた。旧シャイアーの収益3ヵ月分を含む18年度(19年3月期)業績は増収大幅減益、旧シャイアー分が丸々反映される19年度予想の連結最終損益は3830億円の赤字だった。決算発表後、株価は再び下落、5月28日現在4000円に届いていない。
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武田薬品の株価が低迷したまま伸び悩んでいる。
シャイアー買収が明るみになった18年3月以降、それまで5000~6000円台で推移していた株価が急落、12月7日に約5年ぶりの4000円割れを記録した。19年1月8日にシャイアーの買収完了を発表した後、わずかながら上昇し一時4000円台後半まで巻き返したがそれも長くは続かなかった。5月7日にドライアイ治療薬「ザイドラ」の事業権をスイス・ノバルティスに最大53億ドル(約5800億円)で譲渡すると発表したが、株価再浮揚の弾みにはならなかった。
5月14日、シャイアー買収後、初の決算会見を開いた。旧シャイアーの収益3ヵ月分を含む18年度(19年3月期)業績は増収大幅減益、旧シャイアー分が丸々反映される19年度予想の連結最終損益は3830億円の赤字だった。決算発表後、株価は再び下落、5月28日現在4000円に届いていない。
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