医薬経済オンライン

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間違いだらけのHTA

欧州でのCAR−T評価と米国最新動向

第47回

東京大学大学院薬学系研究科 五十嵐中

2019年6月1日号

「白血病新薬、3349万円に」(毎日新聞)――。5月15日、ノバルティスファーマ「キムリア」の中央社会保険医療協議会総会での薬価収載了承を伝えるニュース。業界紙からスポーツ紙まで幅広いメディアのほとんどが「3349万円」を見出しに据えた。 「キムリア」の薬価収載を了承した中医協総会   高額薬剤第1波の「ソバルディ」「オプジーボ」から4年強が経過し、第2波となるCAR–T療法に関して、お金の問題は脇役からもはや準主役に移った。続報では、キムリアが費用対効果評価の対象品目に指定されたことを「価格引き下げを検討」と報じる記事も見られた。オプジーボ同様、薬価の算定方法、とくに不透明性を疑問視する報道も少なからず出た。原価計算方式で算定される場合、製剤そのものを輸入する場合などは、「原価計算」という言葉のイメージに反して、価格の根拠を見... 「白血病新薬、3349万円に」(毎日新聞)――。5月15日、ノバルティスファーマ「キムリア」の中央社会保険医療協議会総会での薬価収載了承を伝えるニュース。業界紙からスポーツ紙まで幅広いメディアのほとんどが「3349万円」を見出しに据えた。 「キムリア」の薬価収載を了承した中医協総会   高額薬剤第1波の「ソバルディ」「オプジーボ」から4年強が経過し、第2波となるCAR–T療法に関して、お金の問題は脇役からもはや準主役に移った。続報では、キムリアが費用対効果評価の対象品目に指定されたことを「価格引き下げを検討」と報じる記事も見られた。オプジーボ同様、薬価の算定方法、とくに不透明性を疑問視する報道も少なからず出た。原価計算方式で算定される場合、製剤そのものを輸入する場合などは、「原価計算」という言葉のイメージに反して、価格の根拠を見積

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