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Pharmacoeconomicsー療法の価値ー

製薬業界のPBM-リベート批判は無効に?

第29回 米国医薬品市場の地殻変動(①②③④⑤⑥⑦⑧❾)

2019年6月1日号

▽ブランド製剤値上げがPBMへのリベート支払いに食われる状況が米国医薬品市場で定着して久しい ▽PBMのリベート要求がリスト価格引き上げを〝強いる〟元凶-高薬価批判に対する製薬会社の反攻だ ▽しかしPBMは顧客にリベート還元を進め、患者負担軽減も図り、批判をかわそうとしている  10%を超す2014~15年の米国医薬品市場の反騰はC型肝炎治療薬によるにわか景気だった。ただこれが支払い者の危機感を煽り、患者負担転嫁(図1)、給付薬剤リスト(FL)の薬剤排除(図2)を加速させ、事前承認制など利用管理の徹底と合わせて価格交渉によるリベートを一気に拡大した。超高額製剤の難問はこれからが正念場で、社会経済的な合意を促しているが、市場の反応はほぼ完了し、薬剤給付管理会社(PBM)は政治的な後始末を問われている。  利用抑制に働く負担... ▽ブランド製剤値上げがPBMへのリベート支払いに食われる状況が米国医薬品市場で定着して久しい ▽PBMのリベート要求がリスト価格引き上げを〝強いる〟元凶-高薬価批判に対する製薬会社の反攻だ ▽しかしPBMは顧客にリベート還元を進め、患者負担軽減も図り、批判をかわそうとしている  10%を超す2014~15年の米国医薬品市場の反騰はC型肝炎治療薬によるにわか景気だった。ただこれが支払い者の危機感を煽り、患者負担転嫁(図1)、給付薬剤リスト(FL)の薬剤排除(図2)を加速させ、事前承認制など利用管理の徹底と合わせて価格交渉によるリベートを一気に拡大した。超高額製剤の難問はこれからが正念場で、社会経済的な合意を促しているが、市場の反応はほぼ完了し、薬剤給付管理会社(PBM)は政治的な後始末を問われている。  利用抑制に働く負担引き

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