看護学者から見た個別化医療とグローバリズム
表面的なものに安易に拘る日本人
第23回
大阪大学大学院医学系研究科/ 公益財団法人浅香山病院 山川みやえ
2019年6月1日号
前回5月1日号の続きでフィンランド・オウル市での取り組みを紹介したいが、6月15日にデジタルヘルスのシンポジウムがあるので、その後にしたい。いい内容なので、ぜひとも申し込んでほしい(https://forms.gle/EY9rg4CoBhaVYoUA8)。
今回は番外編をお送りする。なぜなら私の専門領域である認知症に関してどうしても見解を述べたくなる出来事があったからだ。
それは認知症の予防に関する動きである。政府は、新しい認知症対策の素案で「予防」を重視し、認知症の人の割合を抑制する数値目標の導入を打ち出した。確かに予防を重視することは、「認知症は予防できる」という夢見る夢子ちゃんのロマンとしてもいいと思う。だが、数値目標と言った時点でドン引きだ。エビデンスだの何だのと言いつつ、最後はよくわからない結論を下す一部の「有識者」の美しくもないロマンに...
前回5月1日号の続きでフィンランド・オウル市での取り組みを紹介したいが、6月15日にデジタルヘルスのシンポジウムがあるので、その後にしたい。いい内容なので、ぜひとも申し込んでほしい(https://forms.gle/EY9rg4CoBhaVYoUA8)。
今回は番外編をお送りする。なぜなら私の専門領域である認知症に関してどうしても見解を述べたくなる出来事があったからだ。
それは認知症の予防に関する動きである。政府は、新しい認知症対策の素案で「予防」を重視し、認知症の人の割合を抑制する数値目標の導入を打ち出した。確かに予防を重視することは、「認知症は予防できる」という夢見る夢子ちゃんのロマンとしてもいいと思う。だが、数値目標と言った時点でドン引きだ。エビデンスだの何だのと言いつつ、最後はよくわからない結論を下す一部の「有識者」の美しくもないロマンに過ぎ
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