平時医療体制の破綻に備える〜電光石火こそ最良の有事医療〜
戦傷病の専門家育成が急務
第77回
愛知医科大学 非常勤講師 照井資規
2019年6月1日号
日本は医師と看護師から要員を選抜し、ヨルダンの首都アンマン郊外にある特殊作戦訓練センター「KASOTC」に派遣して教育を受けさせ、平時医療態勢の破綻に備えるべきだ。本来は自衛隊が担うべきことだが、現在の自衛隊は有事医療に対応できる状態ではない。自衛隊員である医師数は充足率20%程度で、自衛隊員の健康維持ですら困難な状況に陥っている。自衛隊の医療従事者は90%以上が養成によるため、人手不足に陥った際に募集をかけて医師や看護師を増やすことはできない。
KASOTCの遠景(上)、ビル看板(中)、掲示(下)
防衛医科大学校の卒業者数から現役の年齢にあたる人数を計算した場合、約2000人の医師・歯科医師が自衛隊で勤務していることになるが、防衛省の発表では約900人と半分以下である。2000人という医師・歯科医師の定員は有事に備えての余裕を...
日本は医師と看護師から要員を選抜し、ヨルダンの首都アンマン郊外にある特殊作戦訓練センター「KASOTC」に派遣して教育を受けさせ、平時医療態勢の破綻に備えるべきだ。本来は自衛隊が担うべきことだが、現在の自衛隊は有事医療に対応できる状態ではない。自衛隊員である医師数は充足率20%程度で、自衛隊員の健康維持ですら困難な状況に陥っている。自衛隊の医療従事者は90%以上が養成によるため、人手不足に陥った際に募集をかけて医師や看護師を増やすことはできない。
KASOTCの遠景(上)、ビル看板(中)、掲示(下)
防衛医科大学校の卒業者数から現役の年齢にあたる人数を計算した場合、約2000人の医師・歯科医師が自衛隊で勤務していることになるが、防衛省の発表では約900人と半分以下である。2000人という医師・歯科医師の定員は有事に備えての余裕をも
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