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時流遡航

哲学の脇道遊行記―その実景探訪

第17回ー日常言語と記号言語の意義と両者の対照性の問題ー

本田成親

2019年6月1日号

 日本語をはじめとする各種の日常言語の持つ意義とその重要性、さらには数理科学の世界などで用いられる特殊な記号言語類の具え持つ機能などについて述べてきましたが、それら2つの対照的な言語による表現の特性をもう少し具体的に考えてみることにしましょう。哲学の脇道遊行とはおよそ無縁なことのように思われるかもしれませんが、この問題には具象と抽象の概念が深く関係しているようです。もしそうだとすれば、それは人間の思考の根底に深く関わる哲学の問題でもあるはずです。そこで、話をわかりやすくするために、例えば誰もがよく知る「波」という自然現象についての日常言語による表現と記号言語による表現との違いに着目しながら、考察を進めてみることにしましょう。  日常言語で用いられる「波」という言葉は、静かな水面(みなも)に煌めき揺れる漣(さざなみ)...  日本語をはじめとする各種の日常言語の持つ意義とその重要性、さらには数理科学の世界などで用いられる特殊な記号言語類の具え持つ機能などについて述べてきましたが、それら2つの対照的な言語による表現の特性をもう少し具体的に考えてみることにしましょう。哲学の脇道遊行とはおよそ無縁なことのように思われるかもしれませんが、この問題には具象と抽象の概念が深く関係しているようです。もしそうだとすれば、それは人間の思考の根底に深く関わる哲学の問題でもあるはずです。そこで、話をわかりやすくするために、例えば誰もがよく知る「波」という自然現象についての日常言語による表現と記号言語による表現との違いに着目しながら、考察を進めてみることにしましょう。  日常言語で用いられる「波」という言葉は、静かな水面(みなも)に煌めき揺れる漣(さざなみ)や

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