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医薬経済気象台

6月は世界経済に重要な月

―米中首脳会談の行方に注目―

2019年6月1日号

 令和の時代に天皇陛下が最初に迎える国賓として、米国のドナルド・トランプ大統領が来日した。安倍晋三首相の強い要望があってのものだが、トランプ大統領の対日好感度を強める狙いがあったことは間違いない。  これによって日米交渉の早期の着地を求めていた大統領に参院選後への先送りを容認してもらう意図が見え透いている。ここへきて急に米国側の強硬発言が少なくなっている感があるのは勘繰り過ぎだろうか。ただ、突然の豹変はトランプ大統領の得意技である。決して気を緩めてはならない。  6月は28~29日に大阪で安倍首相が議長を務めるG20サミットが開催される。注目されるのは米中両国のトップの来日が予定されていることだ。これも突如変わる可能性もあるから「現状では」ということになる。米中通商戦争は一時の小康状態から、トランプ大統領が高率関税第4弾の実...  令和の時代に天皇陛下が最初に迎える国賓として、米国のドナルド・トランプ大統領が来日した。安倍晋三首相の強い要望があってのものだが、トランプ大統領の対日好感度を強める狙いがあったことは間違いない。  これによって日米交渉の早期の着地を求めていた大統領に参院選後への先送りを容認してもらう意図が見え透いている。ここへきて急に米国側の強硬発言が少なくなっている感があるのは勘繰り過ぎだろうか。ただ、突然の豹変はトランプ大統領の得意技である。決して気を緩めてはならない。  6月は28~29日に大阪で安倍首相が議長を務めるG20サミットが開催される。注目されるのは米中両国のトップの来日が予定されていることだ。これも突如変わる可能性もあるから「現状では」ということになる。米中通商戦争は一時の小康状態から、トランプ大統領が高率関税第4弾の実施

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