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医政羅針盤

研究開発と産業政策について考える

山形大学大学院医学系研究科医療政策学講座教授 村上正泰

2019年6月1日号

 3月27日の定例記者会見で、日本医師会の横倉義武会長は、日本医師会総合政策研究機構が『日本の医療のグランドデザイン 2030』を作成したと発表した。今回の『グランドデザイン』は、医療の理念やあるべき姿から、医療保険財政や医療提供体制の現状や課題に至るまで、広範にわたる包括的な内容となっている。私は日医総研の客員研究員を兼務している縁もあり、「地域医療データ分析と地域医療の設計」と「医療技術の進歩と経済評価」という2つのテーマについて執筆を担当した。  後者の論稿では、費用対効果評価について論評するとともに、「社会保障制度を担う公的医療保険制度を通じた研究開発支援は、制度本来の目的にそぐわない」としたうえで、「研究開発支援は補助金などを通じて行うべき」と提案した。『グランドデザイン』では割り当てられた紙幅の都合もあって詳述できなかった...  3月27日の定例記者会見で、日本医師会の横倉義武会長は、日本医師会総合政策研究機構が『日本の医療のグランドデザイン 2030』を作成したと発表した。今回の『グランドデザイン』は、医療の理念やあるべき姿から、医療保険財政や医療提供体制の現状や課題に至るまで、広範にわたる包括的な内容となっている。私は日医総研の客員研究員を兼務している縁もあり、「地域医療データ分析と地域医療の設計」と「医療技術の進歩と経済評価」という2つのテーマについて執筆を担当した。  後者の論稿では、費用対効果評価について論評するとともに、「社会保障制度を担う公的医療保険制度を通じた研究開発支援は、制度本来の目的にそぐわない」としたうえで、「研究開発支援は補助金などを通じて行うべき」と提案した。『グランドデザイン』では割り当てられた紙幅の都合もあって詳述できなかったのだ

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