「アレグラ」群350億円市場に照準
健保連が次の保険外しに「花粉症薬」を指名
2019年6月15日号
「善良な患者に迷惑をかけていいのか」
皮膚保湿剤「ヒルドイド」を販売するマルホの高木幸一社長自らが国会内でそう訴えかけるほど、18年度診療報酬改定を目前に突如として巻き起こった皮膚保湿剤の処方制限に向けた検討は、大きな騒動に発展した。キッカケとなったのが、健康保険組合連合会が17年10月に発表した調査研究のレポートだ。保湿剤が「美容目的」で処方されているケースが増加している可能性を指摘し、OTC薬で購入できることも踏まえて「保険適用から除外」すべきと提言した。
そんな健保連が、次のターゲットを「花粉症薬」に定めている。
健保連の幸野庄司理事は5月、さらなる医療費適正化の提言に向けて「花粉症のレセプト分析を行っている」と発言。医療機関を受診せずとも、OTC薬で同じ成分の医薬品が買えることから、軽い花粉症目的での処...
「善良な患者に迷惑をかけていいのか」
皮膚保湿剤「ヒルドイド」を販売するマルホの高木幸一社長自らが国会内でそう訴えかけるほど、18年度診療報酬改定を目前に突如として巻き起こった皮膚保湿剤の処方制限に向けた検討は、大きな騒動に発展した。キッカケとなったのが、健康保険組合連合会が17年10月に発表した調査研究のレポートだ。保湿剤が「美容目的」で処方されているケースが増加している可能性を指摘し、OTC薬で購入できることも踏まえて「保険適用から除外」すべきと提言した。
そんな健保連が、次のターゲットを「花粉症薬」に定めている。
健保連の幸野庄司理事は5月、さらなる医療費適正化の提言に向けて「花粉症のレセプト分析を行っている」と発言。医療機関を受診せずとも、OTC薬で同じ成分の医薬品が買えることから、軽い花粉症目的での処方を
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