医薬経済オンライン

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医療と「わいせつ」の線引はどこに

健診中の行為で医師逮捕

元特捜部主任検事 前田恒彦

2019年6月15日号

 群馬県の会社で行われた定期健康診断で、18〜25歳の女性社員4人の胸に聴診器を当てる際、それに乗じて指を押し付けたとして、準強制わいせつ罪で逮捕されていた47歳の男性医師が6月7日、起訴された。「胸には触れたが、故意ではない」と供述し、容疑を否認しているという。  こうしたケースでは、医療と「わいせつ」の線引きが問題となる。聴診器で正確に心雑音などを聴こうとすると、指が胸に触れることもあり得るからだ。白衣や聴診器の製造販売を行うクラシコが医師を対象にして行った調査でも、聴診器の持ち方については、自己流など、さまざまな形態があると判明している。  なかでも、集音のためのチェストピースに親指の先を当てるようにし、根元を握りしめることで、人差し指や中指の背が胸に触れそうになる持ち方が4割半と最も多く、手のひらを広げ、人差し指と中...  群馬県の会社で行われた定期健康診断で、18〜25歳の女性社員4人の胸に聴診器を当てる際、それに乗じて指を押し付けたとして、準強制わいせつ罪で逮捕されていた47歳の男性医師が6月7日、起訴された。「胸には触れたが、故意ではない」と供述し、容疑を否認しているという。  こうしたケースでは、医療と「わいせつ」の線引きが問題となる。聴診器で正確に心雑音などを聴こうとすると、指が胸に触れることもあり得るからだ。白衣や聴診器の製造販売を行うクラシコが医師を対象にして行った調査でも、聴診器の持ち方については、自己流など、さまざまな形態があると判明している。  なかでも、集音のためのチェストピースに親指の先を当てるようにし、根元を握りしめることで、人差し指や中指の背が胸に触れそうになる持ち方が4割半と最も多く、手のひらを広げ、人差し指と中指の

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