医薬経済オンライン

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旧第一製薬の礎「葛西センター」の行方

三井不動産やアルフレッサに細々と貸し出し中

2019年7月1日号

 東京都の「江戸川区」が由来になった薬の名前がある。第一三共が創製した抗凝固剤「エドキサバン」だ。この薬が生まれた第一三共の葛西研究開発センターが江戸川区にあることから、この一般名が付いた。  それほど、第一三共にはこのエドキサバンに思い入れがある。第一三共というより、「第一製薬」と言ったほうがいいかもしれない。  葛西センターはもともと、旧第一製薬の研究所だった。エドキサバンはその時代から創薬を続け、20年もの歳月をかけて上市にこぎ付けた第一製薬の“執念”の製品だからだ。  しかし、このエドキサバンの生まれ故郷である葛西センターをどうも第一三共が持て余しているようだ。東京ドームより1万㎡広いこの地に、かつては900人以上が働いていたが、現在では従業員は300人程度とみられる。閑散とする葛西センターは、いったいどう...  東京都の「江戸川区」が由来になった薬の名前がある。第一三共が創製した抗凝固剤「エドキサバン」だ。この薬が生まれた第一三共の葛西研究開発センターが江戸川区にあることから、この一般名が付いた。  それほど、第一三共にはこのエドキサバンに思い入れがある。第一三共というより、「第一製薬」と言ったほうがいいかもしれない。  葛西センターはもともと、旧第一製薬の研究所だった。エドキサバンはその時代から創薬を続け、20年もの歳月をかけて上市にこぎ付けた第一製薬の“執念”の製品だからだ。  しかし、このエドキサバンの生まれ故郷である葛西センターをどうも第一三共が持て余しているようだ。東京ドームより1万㎡広いこの地に、かつては900人以上が働いていたが、現在では従業員は300人程度とみられる。閑散とする葛西センターは、いったいどうなる

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