医薬経済オンライン

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現場が望む社会保障制度

あえて問う「保険者機能」とは何か(8)

第50回

ニッセイ基礎研究所准主任研究員 三原 岳

2019年7月1日号

 厚生労働省の政策には、負担増や給付抑制に対する国民や関係団体の反発を回避するため、多義的で曖昧な言葉を多用する傾向が見られる。18年8月1日号で取り上げた「地域包括ケア」「地域共生社会」は典型例であり、同じような言葉遣いは公的医療保険制度の改革論議でも見られる。それが今回のテーマである「保険者機能」である。今回は保険者機能という言葉の定義を問い直したうえで、論点や課題を論じていきたい。  厚生労働省の政策には、負担増や給付抑制に対する国民や関係団体の反発を回避するため、多義的で曖昧な言葉を多用する傾向が見られる。18年8月1日号で取り上げた「地域包括ケア」「地域共生社会」は典型例であり、同じような言葉遣いは公的医療保険制度の改革論議でも見られる。それが今回のテーマである「保険者機能」である。今回は保険者機能という言葉の定義を問い直したうえで、論点や課題を論じていきたい。

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