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経済記事の読み方

それでも謝罪に追い込まれた金融庁

報告書の内容は「極めて平凡」なのに

2019年7月1日号

 金融庁が公表した報告書が波紋を広げている。60歳代の夫婦が95歳まで生きるには2000万円の貯蓄が必要とする内容が、「100年安心の年金制度」を主張する国の考え方と矛盾するとの批判が高まっているからだ。麻生太郎財務相兼金融担当相が政府の見解と異なるとして報告書の受け取りを拒否したことから、参院選を控えて国会で議論が紛糾。一躍政局の中心テーマになった。  6月3日に金融庁が公表したのは、金融審議会の市場ワーキング・グループ(WG)がまとめた「高齢社会における資産形成・管理」という報告書だ。金融審議会は、日本の金融制度における重要課題を審議する首相及び金融庁長官・財務相の諮問機関。01年の中央省庁再編で金融庁ができる前までは、蔵相の諮問機関である金融制度調査会だった。関係者の間では「金制」と呼ばれ、証券取引審議会、保険審議会で銀行・証券・保険の...  金融庁が公表した報告書が波紋を広げている。60歳代の夫婦が95歳まで生きるには2000万円の貯蓄が必要とする内容が、「100年安心の年金制度」を主張する国の考え方と矛盾するとの批判が高まっているからだ。麻生太郎財務相兼金融担当相が政府の見解と異なるとして報告書の受け取りを拒否したことから、参院選を控えて国会で議論が紛糾。一躍政局の中心テーマになった。  6月3日に金融庁が公表したのは、金融審議会の市場ワーキング・グループ(WG)がまとめた「高齢社会における資産形成・管理」という報告書だ。金融審議会は、日本の金融制度における重要課題を審議する首相及び金融庁長官・財務相の諮問機関。01年の中央省庁再編で金融庁ができる前までは、蔵相の諮問機関である金融制度調査会だった。関係者の間では「金制」と呼ばれ、証券取引審議会、保険審議会で銀行・証券・保険の金融

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