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時流遡航

哲学の脇道遊行記―その実景探訪19

第201回 ー歴史や史観というものの背景を考察してみるとー

本田成親

2019年7月1日号

 歴史や伝記というものが重要なのは言うまでもないことなのですが、その本質的な意義や伝承内容の真偽の問題に踏み込むとなると、話は決して容易ではありません。もともと絶対解など存在しないことを承知したうえで、あれこれ疑問を懐きながら深い思考の霧の中をさ迷い歩くのが哲学の宿命だとすれば、その視座から眺める歴史の世界というものが一筋縄ではいかないものに見えるのはやむを得ないことなのかもしれません。ましてや、哲学の脇道遊行という些か気軽で側面的な観点からその世界を展望するとなると、その視界に繰り広げられる諸々の人間ドラマの軌跡というものはあまりに複雑多様に交錯していて、どれを本筋と考えるべきなのか、さらには、そもそも本筋なるものが存在しているのかとさえ思われてくるのです。  ただ、たとえそうではあったとしても、まったくその世界に目を向けな...  歴史や伝記というものが重要なのは言うまでもないことなのですが、その本質的な意義や伝承内容の真偽の問題に踏み込むとなると、話は決して容易ではありません。もともと絶対解など存在しないことを承知したうえで、あれこれ疑問を懐きながら深い思考の霧の中をさ迷い歩くのが哲学の宿命だとすれば、その視座から眺める歴史の世界というものが一筋縄ではいかないものに見えるのはやむを得ないことなのかもしれません。ましてや、哲学の脇道遊行という些か気軽で側面的な観点からその世界を展望するとなると、その視界に繰り広げられる諸々の人間ドラマの軌跡というものはあまりに複雑多様に交錯していて、どれを本筋と考えるべきなのか、さらには、そもそも本筋なるものが存在しているのかとさえ思われてくるのです。  ただ、たとえそうではあったとしても、まったくその世界に目を向けない

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