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平時医療体制の破綻に備える~電光石火こそ最良の有事医療~

「救命手当」など定義統一の提案

第79回

愛知医科大学 非常勤講師 照井資規

2019年7月1日号

 自衛隊の分類では表1のように救命に関するものはすべて「職務」だ。戦闘を行ううえで外傷は避けられず、自発的行為はあり得ないからだ。医療職以外の隊員が行うことを「救急処置」という。生命の「急」を自ら「救う」ために、傷病者自らまたは隊員相互に実施する救命で、「極めて重要な段階」と位置付けられている。 「応急処置」は医療職である自衛隊員が専門技術をもって「救急処置」に「応じる」処置であり、救急処置の強化、応急治療へとつなげる重要な段階である。 「有事緊急救命処置」は、18年度から養成が開始された、第一線救護衛生員が行うもので、気管切開、気管内挿管、胸腔穿刺、鎮痛剤投与などの特別に許可された医行為を指す。第一線救護衛生員とは准看護師養成教育修了者の一部に、さらに1年かけて教育して救急救命士の資格を取得させたうえで、...  自衛隊の分類では表1のように救命に関するものはすべて「職務」だ。戦闘を行ううえで外傷は避けられず、自発的行為はあり得ないからだ。医療職以外の隊員が行うことを「救急処置」という。生命の「急」を自ら「救う」ために、傷病者自らまたは隊員相互に実施する救命で、「極めて重要な段階」と位置付けられている。 「応急処置」は医療職である自衛隊員が専門技術をもって「救急処置」に「応じる」処置であり、救急処置の強化、応急治療へとつなげる重要な段階である。 「有事緊急救命処置」は、18年度から養成が開始された、第一線救護衛生員が行うもので、気管切開、気管内挿管、胸腔穿刺、鎮痛剤投与などの特別に許可された医行為を指す。第一線救護衛生員とは准看護師養成教育修了者の一部に、さらに1年かけて教育して救急救命士の資格を取得させたうえで、特

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