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オンザスクリュー

宙に浮いた金融庁の報告書

2019年7月1日号

 金融庁がまとめた「高齢社会における資産形成・管理」と題した報告書が宙に浮いている。平均寿命が大幅に伸びる「人生100年時代」に備え計画的な資産形成を促すという趣旨でまとめたものだが、報告書に盛り込まれた「(年金以外に)30年で約2000万円の資産が必要」という試算に、参院選の論点不足だった野党が飛びつき、政官界を巻き込んだ騒動になっている。麻生太郎・金融担当相が、公的年金制度が老後の生活を賄うことができるとした政府の「政策スタンスと異なっている」として「正式な報告書として受け取らない」と拒否したことから、報告書は行き先を失っている。 報告書は、首相と金融担当相の諮問機関である金融審議会(会長・神田秀樹学習院大学大学院教授)の「市場ワーキング・グループ(WG)」がとりまとめた。WG座長は神田会長が兼ね、委員は金融や社会保障に詳しい大学教授やエコノミス...  金融庁がまとめた「高齢社会における資産形成・管理」と題した報告書が宙に浮いている。平均寿命が大幅に伸びる「人生100年時代」に備え計画的な資産形成を促すという趣旨でまとめたものだが、報告書に盛り込まれた「(年金以外に)30年で約2000万円の資産が必要」という試算に、参院選の論点不足だった野党が飛びつき、政官界を巻き込んだ騒動になっている。麻生太郎・金融担当相が、公的年金制度が老後の生活を賄うことができるとした政府の「政策スタンスと異なっている」として「正式な報告書として受け取らない」と拒否したことから、報告書は行き先を失っている。 報告書は、首相と金融担当相の諮問機関である金融審議会(会長・神田秀樹学習院大学大学院教授)の「市場ワーキング・グループ(WG)」がとりまとめた。WG座長は神田会長が兼ね、委員は金融や社会保障に詳しい大学教授やエコノミスト

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