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Dear Tomorrow 新しいヘルスケアマーケティング

未来の医療負担の行方

第71回 両極端な2つの国を訪れて感じた日本の「バランス

ジョージメイソン大学大学院(バージニア州) パブリックヘルス専攻  堀 玲子

2019年7月15日号

 医療サービスを十分に享受するには、アクセサビリティ(医療へのアクセス)、アべイラビリティ(必要な医療、治療薬の存在)、アフォーダビリティ(購入できる資金力)、アクセプタビィティ(医療機関や医療従事者が患者を受け入れる能力)、クオリティ(医療の質)の5つが必要とされる。日本はこれらのバランスが非常にうまく取れている国だということを、最近、改めて理解した。 1年間の米国での生活から見えてきた米国の医療、そして3月に旅行したカンボジアの医療との比較だ。仕事柄、どの国を訪れても、その国の医療システムが気になる。OECD(経済協力開発機構)によると米国はGDP(国内総生産)に対する医療費が17%程度と非常に高いが、世界第1位の支出の割に得るものが少なく、高度な医療技術を持つ国であるのに、国民がそのベネフィットを感じにくい。 一方、カンボジアは現在でもほぼ最貧...  医療サービスを十分に享受するには、アクセサビリティ(医療へのアクセス)、アべイラビリティ(必要な医療、治療薬の存在)、アフォーダビリティ(購入できる資金力)、アクセプタビィティ(医療機関や医療従事者が患者を受け入れる能力)、クオリティ(医療の質)の5つが必要とされる。日本はこれらのバランスが非常にうまく取れている国だということを、最近、改めて理解した。 1年間の米国での生活から見えてきた米国の医療、そして3月に旅行したカンボジアの医療との比較だ。仕事柄、どの国を訪れても、その国の医療システムが気になる。OECD(経済協力開発機構)によると米国はGDP(国内総生産)に対する医療費が17%程度と非常に高いが、世界第1位の支出の割に得るものが少なく、高度な医療技術を持つ国であるのに、国民がそのベネフィットを感じにくい。 一方、カンボジアは現在でもほぼ最貧困

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