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眺望 医薬街道

驚くべき「時代遅れ」の無給医の存在

近藤正觀

2019年7月15日号

「医療界の常識は世間の非常識」 そんな事象がまた発覚した。文部科学省が6月28日、全国108の大学病院を調査したところ、2191人の無給医の存在が確認できたと発表した。 それも初期の研修医ではなく、初期研修を終了し大学に残った大学院生や専攻医に給与が支払われていなかったのだ。調査は18年9月時点で、医師3万1801人を対象に実施。その結果、50病院の医師2191人は自己研鑽や研究の域を超えて通常勤務をこなす医師でありながら無給だった。大学病院の診療医の約7%を占めた。 内訳は、3万1801人のうち、①給与を支給している医師は2万4712人(78%)、②合理的な理由があるため労務管理の専門家への相談を踏まえ給与を支給していない医師が3594人(11%)、③合理的な理由があるため給与を支給していなかったが、専門家への相談を踏まえ、今後給与を支給するとした医師は1440人(5%)、④引き続き精... 「医療界の常識は世間の非常識」 そんな事象がまた発覚した。文部科学省が6月28日、全国108の大学病院を調査したところ、2191人の無給医の存在が確認できたと発表した。 それも初期の研修医ではなく、初期研修を終了し大学に残った大学院生や専攻医に給与が支払われていなかったのだ。調査は18年9月時点で、医師3万1801人を対象に実施。その結果、50病院の医師2191人は自己研鑽や研究の域を超えて通常勤務をこなす医師でありながら無給だった。大学病院の診療医の約7%を占めた。 内訳は、3万1801人のうち、①給与を支給している医師は2万4712人(78%)、②合理的な理由があるため労務管理の専門家への相談を踏まえ給与を支給していない医師が3594人(11%)、③合理的な理由があるため給与を支給していなかったが、専門家への相談を踏まえ、今後給与を支給するとした医師は1440人(5%)、④引き続き精査が

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