医薬経済オンライン

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製薬企業の経営診断

テルモ 買収戦略奏功でグローバル化

心臓血管事業拡大に成功

2019年7月15日号

 現在、17〜21年度までの5年間の中期成長戦略を推進している。15年度までの10年間で売上高、純利益ともに2.1倍に拡大した実績を踏まえ、16年度を基礎固めの準備期間と位置付け、17年度からさらなる成長をめざすものだが、経営計画ではなく成長戦略とした点が注目される。15年度までの高成長はグローバル化に向け推進してきた海外事業の拡大がけん引したものだった。この認識のもと、選択と集中によるグローバル戦略を継続する方針を打ち出した。  15年度までの高成長は海外事業の急拡大がもたらした。10年間で国内売上高は1.3倍、海外は3.4倍となった。この結果、市場別売上高構成比は05年度の国内60%、海外40%から、15年度は国内36%、海外64%と変化。海外で事業買収戦略を積極的に進めてきた成果だ。  15年度までの主な海外事業買収は、02年の英バスクテック(人工血管...  現在、17〜21年度までの5年間の中期成長戦略を推進している。15年度までの10年間で売上高、純利益ともに2.1倍に拡大した実績を踏まえ、16年度を基礎固めの準備期間と位置付け、17年度からさらなる成長をめざすものだが、経営計画ではなく成長戦略とした点が注目される。15年度までの高成長はグローバル化に向け推進してきた海外事業の拡大がけん引したものだった。この認識のもと、選択と集中によるグローバル戦略を継続する方針を打ち出した。  15年度までの高成長は海外事業の急拡大がもたらした。10年間で国内売上高は1.3倍、海外は3.4倍となった。この結果、市場別売上高構成比は05年度の国内60%、海外40%から、15年度は国内36%、海外64%と変化。海外で事業買収戦略を積極的に進めてきた成果だ。  15年度までの主な海外事業買収は、02年の英バスクテック(人工血管)、

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