変革期迎えた中国医薬品業界
製薬企業の販売費にメス
第27回 会計検査に業界が戦々恐々
シード・プランニング 沈友敏
2019年7月15日号
“偽物大国”と言われる中国では、至る所に偽造・偽装がある。証明書、チケットなどさまざまだ。近年、とくに横行しているのは“偽造領収書”だ。駅やバス停、ショッピングセンターなどといった繁華街で、偽造領収書を販売する人の姿がよく見られる。もちろん、偽造領収書の製造販売や使用は違法行為だが、売買するほどの需要がある。その目的は経費のごまかしや脱税のようだ。
偽造領収書の実物
中国の領収書は大きく分けて2種類ある。ひとつは、発行主が手書きまたはパソコンで作成した領収書。もうひとつは金額(100元、50元、10元など)が印字された領収書。この2種類の領収書はいずれも税務局が発行しており、領収書にコード(12ケタ)と番号(8ケタ)が印字されている。日本の文房具店などで売っているような「領収書」ではない。
今回は、中国政...
“偽物大国”と言われる中国では、至る所に偽造・偽装がある。証明書、チケットなどさまざまだ。近年、とくに横行しているのは“偽造領収書”だ。駅やバス停、ショッピングセンターなどといった繁華街で、偽造領収書を販売する人の姿がよく見られる。もちろん、偽造領収書の製造販売や使用は違法行為だが、売買するほどの需要がある。その目的は経費のごまかしや脱税のようだ。
偽造領収書の実物
中国の領収書は大きく分けて2種類ある。ひとつは、発行主が手書きまたはパソコンで作成した領収書。もうひとつは金額(100元、50元、10元など)が印字された領収書。この2種類の領収書はいずれも税務局が発行しており、領収書にコード(12ケタ)と番号(8ケタ)が印字されている。日本の文房具店などで売っているような「領収書」ではない。
今回は、中国政府
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