看護学者から見た個別化医療とグローバリズム
個別化医療を阻む雰囲気 〝日和見菌〟で埋め尽くされた社会
第25回
大阪大学大学院医学系研究科/ 公益財団法人浅香山病院 山川みやえ
2019年8月1日号
前回7月1日号で、デジタルヘルスは単なる手段であると書いた。
私たちの研究室にもたくさんの企業から、「こんなものつくったけど、どうかな」という相談が絶えないが、すでに製品化してしまったものを持ち込んでくる。そして、そのどれもパッとしない。皆同じようなことをしているので、企業間でコラボしたらどうでしょうかと促すと、「それは絶対にできない」と断言する。
いくら営利を追求する企業であっても、消費者第一で考えるなら、創り出すもののなかに、ひとつでも自分の企業にしかできない特長を入れ、それをきちんと説明してほしい。つくるだけつくっておいて、「その使い方を考えて」と持ち込んでくる企業には本当にウンザリする。そういう企業には消費者にどうなってほしいのかというミッションポリシーのようなものがほぼない。担当者にあっても幹部にはな...
前回7月1日号で、デジタルヘルスは単なる手段であると書いた。
私たちの研究室にもたくさんの企業から、「こんなものつくったけど、どうかな」という相談が絶えないが、すでに製品化してしまったものを持ち込んでくる。そして、そのどれもパッとしない。皆同じようなことをしているので、企業間でコラボしたらどうでしょうかと促すと、「それは絶対にできない」と断言する。
いくら営利を追求する企業であっても、消費者第一で考えるなら、創り出すもののなかに、ひとつでも自分の企業にしかできない特長を入れ、それをきちんと説明してほしい。つくるだけつくっておいて、「その使い方を考えて」と持ち込んでくる企業には本当にウンザリする。そういう企業には消費者にどうなってほしいのかというミッションポリシーのようなものがほぼない。担当者にあっても幹部にはない、
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