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M&Aが相変わらず活発な製薬業界

2019年8月1日号

 製薬業界で買収関連のニュースが相次いでいる。6月にファイザーが、がん治療用低分子化合物開発を手掛けるアレイバイオファーマを総額110億ドルで買収すると発表した。1株あたり買収額は48ドルで、買収発表直前の株価より62%高い価格となった。買収は下半期中にも完了する見込みだ。  アレイには「ビラフトビ」と「メクトビ」があり、両製品を併用したBRAF変異陽性で切除不能または転移性悪性黒色腫への使用が認められている。ビラフトビとメクトビの併用療法は、18年7月に米国で承認を受け、欧州では9月に承認取得が見込まれている。  現在、この2つの医薬品に関連する30以上の臨床試験が、さまざまながんを対象に展開中だ。最も進んでいるのは「BEACON」の第Ⅲ相試験で、転移性直腸がんを対象とする。直腸がんは米国で3番目に患者数の多いがんで、18年には14万人以上が罹...  製薬業界で買収関連のニュースが相次いでいる。6月にファイザーが、がん治療用低分子化合物開発を手掛けるアレイバイオファーマを総額110億ドルで買収すると発表した。1株あたり買収額は48ドルで、買収発表直前の株価より62%高い価格となった。買収は下半期中にも完了する見込みだ。  アレイには「ビラフトビ」と「メクトビ」があり、両製品を併用したBRAF変異陽性で切除不能または転移性悪性黒色腫への使用が認められている。ビラフトビとメクトビの併用療法は、18年7月に米国で承認を受け、欧州では9月に承認取得が見込まれている。  現在、この2つの医薬品に関連する30以上の臨床試験が、さまざまながんを対象に展開中だ。最も進んでいるのは「BEACON」の第Ⅲ相試験で、転移性直腸がんを対象とする。直腸がんは米国で3番目に患者数の多いがんで、18年には14万人以上が罹患、

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