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OBSERVER

名古屋小児がん基金理事長・小島勢二

2019年8月1日号

日本政府は「薬価の透明化」を阻んでいる――数千万円、数億円という高額な遺伝子治療も、大学が施設でやればもっと安価にできると主張されています。小島 製薬企業は多額の研究開発費を掛けていると言うが、1億円、2億円といった高薬価は仕方がない価格ではなく、マネーゲームだ。研究費が掛かるといっても、製薬企業が自ら開発したわけではなく、今はどこも大学などからパテントを買ったりベンチャーを買収したりしている。CAR−T療法にしても、自分でつくっていたのでわかるが、手作業といっても1日付きっきりということはないし、今は自動CAR−T培養装置が売られており、名大にもある。遺伝子治療は低分子医薬品などと違い、無菌室などの施設があれば、製造まで大学でできる。 ひとつの処方箋は、アカデミアが医薬品を開発し、今の制度であれば先進医療Bを活用して、「製剤」ではなく「技術」として申請... 日本政府は「薬価の透明化」を阻んでいる――数千万円、数億円という高額な遺伝子治療も、大学が施設でやればもっと安価にできると主張されています。小島 製薬企業は多額の研究開発費を掛けていると言うが、1億円、2億円といった高薬価は仕方がない価格ではなく、マネーゲームだ。研究費が掛かるといっても、製薬企業が自ら開発したわけではなく、今はどこも大学などからパテントを買ったりベンチャーを買収したりしている。CAR−T療法にしても、自分でつくっていたのでわかるが、手作業といっても1日付きっきりということはないし、今は自動CAR−T培養装置が売られており、名大にもある。遺伝子治療は低分子医薬品などと違い、無菌室などの施設があれば、製造まで大学でできる。 ひとつの処方箋は、アカデミアが医薬品を開発し、今の制度であれば先進医療Bを活用して、「製剤」ではなく「技術」として申請す

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