参院選２０１９ | 医薬経済オンライン

賛否両論

参院選２０１９

番狂わせに喜ぶ薬剤師会だが…

2019年8月1日号

「今日は、日薬にとって、薬剤師にとって、記念すべき日だ」　今夏の参院選では全国比例区で番狂わせがひとつ起きた。日本薬剤師会の擁立候補、本田顕子氏が15万9596票を獲得し、自民党第14位で当選。製薬団体などが推す衛藤晟一氏（15位＝15万4578票）や日本医師会の羽生田俊氏（16位＝15万2807票）を抑えて勝利した。　医療界トップ当選を掲げてきた日医を、日薬が追い抜いた格好だ。冒頭の発言のように、薬剤師会は高揚感に包まれている。選挙前の「劣勢」予想を跳ね返し、前回16年の藤井基之氏の14万2132票をも上積みした。では、勝因はどこにあったのか――。　今回日薬は、政治家だった本田氏実父の地盤である熊本を中心に選挙戦を展開。全国比例区候補にもかかわらず、本人は地元に張り付き、2台しかない街宣車も熊本と九州だけを回った。「熊本で5万票」といった本田氏擁立時の謳い文句が背景にあ... 「今日は、日薬にとって、薬剤師にとって、記念すべき日だ」　今夏の参院選では全国比例区で番狂わせがひとつ起きた。日本薬剤師会の擁立候補、本田顕子氏が15万9596票を獲得し、自民党第14位で当選。製薬団体などが推す衛藤晟一氏（15位＝15万4578票）や日本医師会の羽生田俊氏（16位＝15万2807票）を抑えて勝利した。　医療界トップ当選を掲げてきた日医を、日薬が追い抜いた格好だ。冒頭の発言のように、薬剤師会は高揚感に包まれている。選挙前の「劣勢」予想を跳ね返し、前回16年の藤井基之氏の14万2132票をも上積みした。では、勝因はどこにあったのか――。　今回日薬は、政治家だった本田氏実父の地盤である熊本を中心に選挙戦を展開。全国比例区候補にもかかわらず、本人は地元に張り付き、2台しかない街宣車も熊本と九州だけを回った。「熊本で5万票」といった本田氏擁立時の謳い文句が背景にあった

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