INTERVIEW
労働者健康安全機構理事長 有賀徹
2019年8月1日号
黒字の公立・公的病院は、民間に渡せばいい 今、公立・公的病院の再編・統合議論が厚生労働省の議論の俎上に載っている。厚労省は「現在の機能維持」「民間への一部の機能を譲渡」「再編・統合を議論する」など3つの方向性を示しており、日本医師会も自治体からの公立・公的病院への補助金などを理由に、再編を積極的に主張している。こうしたなか、まさに「公的病院」のひとつである労災病院のトップは何を考えているのだろうか。独立行政法人労働者健康安全機構の有賀徹理事長に聞いた。――今、厚労省の中で公立・公的病院を統合・再編しようという議論が進行中です。有賀 今は「赤字だ黒字だ」という議論で公立・公的病院を叩いるように聞こえますよね。僕が本気で叩くなら、あんな議論はしません。なぜか。基本的に言われてるのは赤字の病院の話です。公立病院が黒字だったらそれでいいのでしょうか...
黒字の公立・公的病院は、民間に渡せばいい 今、公立・公的病院の再編・統合議論が厚生労働省の議論の俎上に載っている。厚労省は「現在の機能維持」「民間への一部の機能を譲渡」「再編・統合を議論する」など3つの方向性を示しており、日本医師会も自治体からの公立・公的病院への補助金などを理由に、再編を積極的に主張している。こうしたなか、まさに「公的病院」のひとつである労災病院のトップは何を考えているのだろうか。独立行政法人労働者健康安全機構の有賀徹理事長に聞いた。――今、厚労省の中で公立・公的病院を統合・再編しようという議論が進行中です。有賀 今は「赤字だ黒字だ」という議論で公立・公的病院を叩いるように聞こえますよね。僕が本気で叩くなら、あんな議論はしません。なぜか。基本的に言われてるのは赤字の病院の話です。公立病院が黒字だったらそれでいいのでしょうか。黒
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