医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

がんゲノム医療の「理想」と「現実」

臓器を超えた治療に「限界」、臨床腫瘍学会で相次いだ懸念

2019年8月1日号

 がん患者の遺伝子異常を調べ、最も効果的な治療薬を選ぶ「がんゲノム医療」で大きな進展があった。がんの原因となる遺伝子異常を調べることができる「がん遺伝子パネル検査」と呼ばれる検査法が、6月1日に保険収載されたためだ。  この遺伝子パネル検査は患者から採取した組織や血液をもとに遺伝子の異常を検出する。この検査法により、遺伝子を最大324種類調べることが可能となる。検査結果をもとに、遺伝子異常に応じた治療を選択できるようになりそうだ。  がんゲノム医療については、国も推進する方針を示してきた。3年前の16年12月に厚生労働省が開催したフォーラムで、安倍晋三首相が「がんゲノム医療の計画的な推進」を表明。18年2月には、がんゲノム医療中核拠点病院を11施設指定し、パネル検査の臨床現場に浸透させるための体制整備をスタートした。19年4月時点で...  がん患者の遺伝子異常を調べ、最も効果的な治療薬を選ぶ「がんゲノム医療」で大きな進展があった。がんの原因となる遺伝子異常を調べることができる「がん遺伝子パネル検査」と呼ばれる検査法が、6月1日に保険収載されたためだ。  この遺伝子パネル検査は患者から採取した組織や血液をもとに遺伝子の異常を検出する。この検査法により、遺伝子を最大324種類調べることが可能となる。検査結果をもとに、遺伝子異常に応じた治療を選択できるようになりそうだ。  がんゲノム医療については、国も推進する方針を示してきた。3年前の16年12月に厚生労働省が開催したフォーラムで、安倍晋三首相が「がんゲノム医療の計画的な推進」を表明。18年2月には、がんゲノム医療中核拠点病院を11施設指定し、パネル検査の臨床現場に浸透させるための体制整備をスタートした。19年4月時点で、全

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence