医薬経済オンライン

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深層◎薬価制度改革

「調整幅」拡大論の大義

医薬品卸は「何」を訴えるのか

2019年8月15日号

 説明責任が強く求められるこの世の中で、「調整幅」の存在意義ほど説明しにくいものはないのではないか。そうした事情をヨソに調整幅の見直しを必要とする声が、薬業界の底流に渦巻いている。 中央社会保険医療協議会・薬価専門部会   引き金は、「薬価制度抜本改革」と「流通改善」の2つだ。とりわけ、抜本改革の肝である21年度からの「中間年改定」を見据えた主張で、ベストシナリオは薬価引き下げの「緩和剤」として機能してきた調整幅2%の「拡大」だが、そんな単純で虫のいい話はあるわけがない。  歴史を踏まえると、調整幅の見直しに言及すれば、たちまち「縮小」「廃止」論が噴出するのは必至だ。成り行き次第では、薬業界は大ダメージを負いかねない。それでも「拡大」をめざし、「寝た子」を起こす覚悟で自ら難問百出の大議論にあえて突入し...  説明責任が強く求められるこの世の中で、「調整幅」の存在意義ほど説明しにくいものはないのではないか。そうした事情をヨソに調整幅の見直しを必要とする声が、薬業界の底流に渦巻いている。 中央社会保険医療協議会・薬価専門部会   引き金は、「薬価制度抜本改革」と「流通改善」の2つだ。とりわけ、抜本改革の肝である21年度からの「中間年改定」を見据えた主張で、ベストシナリオは薬価引き下げの「緩和剤」として機能してきた調整幅2%の「拡大」だが、そんな単純で虫のいい話はあるわけがない。  歴史を踏まえると、調整幅の見直しに言及すれば、たちまち「縮小」「廃止」論が噴出するのは必至だ。成り行き次第では、薬業界は大ダメージを負いかねない。それでも「拡大」をめざし、「寝た子」を起こす覚悟で自ら難問百出の大議論にあえて突入して

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