医工連携
近赤外線で体内イメージング
医工連携の実践者4 曽我公平 東京理科大学教授
2019年8月15日号
生きた組織や臓器の内部にある細胞や分子の動態をリアルタイムで観察できる蛍光生体イメージングが、生物学や創薬を急速に発展させようとしている。生体内の特定の分子を蛍光物質で標識してから光を当て、蛍光物質が発する光を観測、狙った分子の生体内での挙動を追跡するという手法だ。
この蛍光生体イメージングの可能性を一気に広げたのが、東京理科大学基礎工学部の曽我公平教授(写真)だ。05年、それまで可視光領域で行われていた観測が近赤外線領域でも行えることを示し、14年には小動物なら生きたまま観察できるポータブルな汎用装置を島津製作所と共同で開発、上市した。また、蛍光物質にPEG修飾を行って腫瘍に集まりやすくしたうえで、光が当たると活性酸素を発生する物質と合体させることで、イメージングとがん治療(細胞傷害)を同時に行える手法(治療=セラピーと診断=...
生きた組織や臓器の内部にある細胞や分子の動態をリアルタイムで観察できる蛍光生体イメージングが、生物学や創薬を急速に発展させようとしている。生体内の特定の分子を蛍光物質で標識してから光を当て、蛍光物質が発する光を観測、狙った分子の生体内での挙動を追跡するという手法だ。
この蛍光生体イメージングの可能性を一気に広げたのが、東京理科大学基礎工学部の曽我公平教授(写真)だ。05年、それまで可視光領域で行われていた観測が近赤外線領域でも行えることを示し、14年には小動物なら生きたまま観察できるポータブルな汎用装置を島津製作所と共同で開発、上市した。また、蛍光物質にPEG修飾を行って腫瘍に集まりやすくしたうえで、光が当たると活性酸素を発生する物質と合体させることで、イメージングとがん治療(細胞傷害)を同時に行える手法(治療=セラピーと診断=ダイ
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