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鳥集徹の口に苦い話 〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜

問題の多い医学部「国試浪人」 受験回数制限を設けては

第92回

鳥集徹

2019年8月15日号

 先日、医師国家試験予備校の関係者と会う機会があり、国試浪人の実態を聞いた。 筆者が一番疑問に思っていたのは、最終的に国試に受からなかった人たちが、どうしているのかということだ。「親が経営する病院やクリニックの事務長になっている」とか、「製薬会社に入る人もいる」と聞いたことはあったが、関係者によると、ひきこもりのようになる人が少なくないそうだ。 苦労して医学部に入ったのに医師になれなかったら、「知人や親戚に合わせる顔がない」という気持ちになるのも理解できる。早く切り替えて新たな人生を歩んでくれたらいいが、中高時代は成績がよくて、プライドの高い人たちが多い。それもスイッチの切り替えの邪魔をしてしまうようだ。 そもそも、「『医学部に入りさえすれば、医師になれる』と本人や保護者が思い込んでいることが間違いのもとだ」と関係者は話す。 国試合格率...  先日、医師国家試験予備校の関係者と会う機会があり、国試浪人の実態を聞いた。 筆者が一番疑問に思っていたのは、最終的に国試に受からなかった人たちが、どうしているのかということだ。「親が経営する病院やクリニックの事務長になっている」とか、「製薬会社に入る人もいる」と聞いたことはあったが、関係者によると、ひきこもりのようになる人が少なくないそうだ。 苦労して医学部に入ったのに医師になれなかったら、「知人や親戚に合わせる顔がない」という気持ちになるのも理解できる。早く切り替えて新たな人生を歩んでくれたらいいが、中高時代は成績がよくて、プライドの高い人たちが多い。それもスイッチの切り替えの邪魔をしてしまうようだ。 そもそも、「『医学部に入りさえすれば、医師になれる』と本人や保護者が思い込んでいることが間違いのもとだ」と関係者は話す。 国試合格率は、

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