医薬経済気象台
懸念が現実に向けて急ぎ足
―トランプ戦略が裏目に―
2019年8月15日号
ニューヨーク市場で突然、株価が急落した。7月15日に利下げを先取りして2万7359ドルの史上最高値を付け、7月末の利下げ待ちの動きにあったが、31日に0.25%の利下げが発表されると同時に材料出尽くし感から株価は下落に転じた。さらに8月1日には、米国のトランプ大統領が発動を停止していた対中国制裁第4弾を9月に実行に移す意向を明らかにしたことから株価は一段と下げ足を速め、休日明けの8月5日には767ドルと今年最大の下げを記録、2万5117ドルと2ヵ月ぶりの水準に落ち込んでいる。市場は米中貿易摩擦の行方をリスク要因として大きく懸念している。
米中貿易摩擦はすでに世界経済に影響し始めている。世界銀行、IMF(国際通貨基金)、OECD(経済協力開発機構)などの国際機関は、これによる世界貿易の伸びの鈍化から揃って19年、20年の世界経済見通しを下方修正し、さらなる下振れの...
ニューヨーク市場で突然、株価が急落した。7月15日に利下げを先取りして2万7359ドルの史上最高値を付け、7月末の利下げ待ちの動きにあったが、31日に0.25%の利下げが発表されると同時に材料出尽くし感から株価は下落に転じた。さらに8月1日には、米国のトランプ大統領が発動を停止していた対中国制裁第4弾を9月に実行に移す意向を明らかにしたことから株価は一段と下げ足を速め、休日明けの8月5日には767ドルと今年最大の下げを記録、2万5117ドルと2ヵ月ぶりの水準に落ち込んでいる。市場は米中貿易摩擦の行方をリスク要因として大きく懸念している。
米中貿易摩擦はすでに世界経済に影響し始めている。世界銀行、IMF(国際通貨基金)、OECD(経済協力開発機構)などの国際機関は、これによる世界貿易の伸びの鈍化から揃って19年、20年の世界経済見通しを下方修正し、さらなる下振れのリス
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