医薬経済オンライン

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機器企業の経営診断

オリンパス

「グローバル・メディテク企業」へ邁進 後遺症処理終え新たなスタート

2019年8月15日号

 オリンパスは医療機器で世界トップレベルの地位を築いている。とくに世界市場における内視鏡シェアは70%を超え、圧倒的地位にある。医療現場のニーズに応えるべく取り組んできた技術革新によって生まれた豊富な品揃え、そして世界200ヵ所に及ぶ修理・サービス拠点を有しているのが強みだ。保有特許は約2万件に及び、基盤技術を生かして内視鏡から処置具、内視鏡外科手術システムへと、医療事業のエリアを予防から低侵襲治療に拡大してきている。  会計処理の不祥事で、経営に対する信頼を失う苦難を経験したが、技術や製品に対する信頼は揺るがず、その後の経営再建努力もあって事業は短期間で正常化している。ただ、不祥事に伴う後遺症として有価証券報告書虚偽記載による損害賠償訴訟が内外機関投資家から相次いで提起された。その処理も段階的に進めてきたが、18年度の国内信託銀行6...  オリンパスは医療機器で世界トップレベルの地位を築いている。とくに世界市場における内視鏡シェアは70%を超え、圧倒的地位にある。医療現場のニーズに応えるべく取り組んできた技術革新によって生まれた豊富な品揃え、そして世界200ヵ所に及ぶ修理・サービス拠点を有しているのが強みだ。保有特許は約2万件に及び、基盤技術を生かして内視鏡から処置具、内視鏡外科手術システムへと、医療事業のエリアを予防から低侵襲治療に拡大してきている。  会計処理の不祥事で、経営に対する信頼を失う苦難を経験したが、技術や製品に対する信頼は揺るがず、その後の経営再建努力もあって事業は短期間で正常化している。ただ、不祥事に伴う後遺症として有価証券報告書虚偽記載による損害賠償訴訟が内外機関投資家から相次いで提起された。その処理も段階的に進めてきたが、18年度の国内信託銀行6社と

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