読む医療ー医師が書いた本の斜め読みー
“逝き方”ノウハウを語る良書
第127回
大西一幸
2019年8月15日号
入門!自宅で大往生あなたもなれる「家逝き」達人・看取り達人中村伸一著中公新書ラクレ 19年3月刊
同世代の友人と酒を酌み交わしているとき、話題とは別に、頭の片隅でひとつの記憶が蘇えり、いつまでも明滅することがある。人間の不思議なところだが、言葉にし、声を出しているテーマとは別に何かの記憶を辿っている。その日は、終末期医療について語り合っていた。延命医療は遠慮したいというものだ。たぶん、日本中の居酒屋での高齢者の最大の関心事になっているかもしれない。
私は8月1日号で紹介した大井玄著『病から詩がうまれる』に良寛の話が出ていたことを友人に語った。「災難に逢う時節には、災難に逢うがよく候。死ぬ時節には、死ぬがよく候。是ハこれ災難をのがるる妙法にて候」と良寛が語ったというエピソード。天命に従えばよろしいということ...
入門!自宅で大往生あなたもなれる「家逝き」達人・看取り達人中村伸一著中公新書ラクレ 19年3月刊
同世代の友人と酒を酌み交わしているとき、話題とは別に、頭の片隅でひとつの記憶が蘇えり、いつまでも明滅することがある。人間の不思議なところだが、言葉にし、声を出しているテーマとは別に何かの記憶を辿っている。その日は、終末期医療について語り合っていた。延命医療は遠慮したいというものだ。たぶん、日本中の居酒屋での高齢者の最大の関心事になっているかもしれない。
私は8月1日号で紹介した大井玄著『病から詩がうまれる』に良寛の話が出ていたことを友人に語った。「災難に逢う時節には、災難に逢うがよく候。死ぬ時節には、死ぬがよく候。是ハこれ災難をのがるる妙法にて候」と良寛が語ったというエピソード。天命に従えばよろしいということだ
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