経済記事の読み方
かんぽ生命「不適切販売」の背景
信頼につけ込んだ「罪深き」存在
2019年8月15日号
生命保険そのものが不適切販売の権化といっても過言ではないのではないか。かんぽ生命の報道に接していると、そう感じる。
生保商品は「ニード喚起型金融商品」に位置付けられてきた。生命保険を利用したいと思った人が自らの意思で保険に興味を持ち加入するのではなく、保険のニーズ(加入意思)を掘り起こすことで初めて契約に至る。勧められて初めて購入する商品なのだ。ニーズを呼び起こすには、まったく知らない人や知らない土地で営業するよりも、住み慣れた地域でよく知っている人に勧めるほうが断然有利。生保営業が地縁、人縁で成り立っているのは、こうした理由に拠っている。
全国津々浦々にある郵便局は、民営化後も依然として実質「国営」である。政府出資の比率が低下しようと関係ない。過疎化が進む地域では郵便事業も兼ねる唯一無二の金融機...
生命保険そのものが不適切販売の権化といっても過言ではないのではないか。かんぽ生命の報道に接していると、そう感じる。
生保商品は「ニード喚起型金融商品」に位置付けられてきた。生命保険を利用したいと思った人が自らの意思で保険に興味を持ち加入するのではなく、保険のニーズ(加入意思)を掘り起こすことで初めて契約に至る。勧められて初めて購入する商品なのだ。ニーズを呼び起こすには、まったく知らない人や知らない土地で営業するよりも、住み慣れた地域でよく知っている人に勧めるほうが断然有利。生保営業が地縁、人縁で成り立っているのは、こうした理由に拠っている。
全国津々浦々にある郵便局は、民営化後も依然として実質「国営」である。政府出資の比率が低下しようと関係ない。過疎化が進む地域では郵便事業も兼ねる唯一無二の金融機関
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