都道府県主体のPBM設置が妙手
日本型フォーミュラリーの行方(後)
2019年8月15日号
前回8月1日号では、「日本型フォーミュラリー」を確立するには、中立性のある地域フォーミュラリーがふさわしいと指摘した。それではこのフォーミュラリーを開発したとき、どのように運営していくのが最適だろうか。米国フォーミュラリーの現状と対比しながら、方向性を探ってみたい。
米国では、フォーミュラリーで採用した薬剤を適切かつ安全に使用する一環として、薬剤給付管理会社(PBM)では使用条件を設定することがある。主な条件としては年齢制限、数量制限、事前承認、ステップ療法がある。このうち事前承認は、安全性に懸念があって不適切な使用の恐れがある薬剤について、薬事委員会が事前承認しなければ、処方されない薬剤を指す。
ステップ療法は、当該薬剤を処方する前に、薬事委員会が推奨した他の薬剤を処方したあと、必要であればステップ療法に指定した...
前回8月1日号では、「日本型フォーミュラリー」を確立するには、中立性のある地域フォーミュラリーがふさわしいと指摘した。それではこのフォーミュラリーを開発したとき、どのように運営していくのが最適だろうか。米国フォーミュラリーの現状と対比しながら、方向性を探ってみたい。
米国では、フォーミュラリーで採用した薬剤を適切かつ安全に使用する一環として、薬剤給付管理会社(PBM)では使用条件を設定することがある。主な条件としては年齢制限、数量制限、事前承認、ステップ療法がある。このうち事前承認は、安全性に懸念があって不適切な使用の恐れがある薬剤について、薬事委員会が事前承認しなければ、処方されない薬剤を指す。
ステップ療法は、当該薬剤を処方する前に、薬事委員会が推奨した他の薬剤を処方したあと、必要であればステップ療法に指定した薬
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